
入をはかりました。もうひとつは、日本中体連は関係する18競技団体に対して全国大会に出場するときには、その競技団体の加盟登録の登録料を取らないでくれという要望をしてあります。ただし競技団体によりますと、我が国唯一の総括団体だから、小学生から中学生も全部入りなさい、登録料も払いなさいと言われております。それをこちらの方は、ご依頼をしてお願いをしているのです。さらに、社会の動向に応えて大きく変えたことがあります。平成9年度からは、学校教育法83条のところにある各種学校いわゆる外国人諸学校の生徒の全国大会及び予選参加、大会参加を認めました。このように世の中の動きに対していろいろと考えております。それから、まだあります。全国大会は学校で教えない部もあります。体操とか水泳とかフィギアスケートとかいろいろありますが、その子もその学校の生徒であることに関していわゆるオープン化とでもいうのでしょうか。アイスホッケーにいたっては、その県で選抜チームを作って参加させている。すでに学校を乗り越え生徒を集めて試合とかやっているんです。
それから、3つほど申し上げて終わりにしたいと思います。ひとつは生徒が非常に少なくなったので、私立も公立も含めて、入学してくる小学生を大事にしたいと思います。私の経験では1日体験入学というのをやりまして、その大半は部活動の紹介をしたことがありますが、それを積極的に地域の小学校にすべきではないかと思います。逆に出ていく子どもの指導、進路に関しては高校の先生方の特に有名選手の引き抜きということではなくて、やはり自分が3年間めんどうを見た子どもの進路を、お願いするということに関心を持ちたいと思います。
その次です。我々は競技団体とか関連団体との連携し、広報活動をしたらいいと思います。大会を紹介して、子どもたちをPRしたりすることが必要です。今やっと全国規模では、全国大会はNHKと第3チャンネル・教育テレビで陸上競技・水泳・サッカー・相撲だけがですね、決勝を応援して頂いておりますが、もっともっと高体連に近づくためには、テレビや新聞の活用というのが必要ではないかと思います。
三つめに、子どもたちが一番大切にしている運動部活動を絶やさないために、一番のお願いは中教審が学校教育のスリム化といって運動部活動を学校の外に出しなさいと言ったみたいに思っている先生方もおられますが、決してそうは言っておりません。それもひとつの例だと言っておりますので、学校の職員会議でしっかりした位置付けをしながら、外側の変化に対応していけたらと思います。
最後に、三重県の佐藤先生、奈良県の池辺先生に関して、それぞれ県中体連の研究部として研究されていることは、非常に頼もしく、しかもこの大会の目的に達していると思って、拝見しておりました。また、安全面での配慮ということについても、非常に確かな手応えを持ちましたことをありがたく思っています。
山田先生 3人の先生方、大変貴重な発表ありがとうございました。松本先生と重なる分については省略をして、感じたことをお話しさせて頂いて助言に変えさせて頂きたいと思っています。
まず、昨年その筋でベストセラーになった本というのが2つあるのですが。ひとつは「脳内革命」という本です。これはご承知のようにプラス思考のすすめではないかと思います。それからもうひとつ「EQ・心の知能指数」という本がよく売れたようです。IQではなくて今求められているのはEQである。EQについては心の知能指数であるとか情動指数であるとか、こんなふうに言われて、その要因としては、共感力とか感情をコントロールするとか、そういう要素をあげているわけですが、いずれにしてもこういったものを子どもたちに身に付けさせていくには部活動の場というのは非常に素晴らしい場ではないかと感じている者の一人です。
そこでわたしはいくつかの話をさせて頂きたいと思うのですが、まず1点目なんですが、生徒に関わって、9年間学校現場を離れていて学校へ戻ったときに一番強く感じたのは、今の生徒というのは非常に人間関係が苦手になってきているという
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